草相撲
くさずもう
名詞
標準
amateur sumo wrestling
文例 · 用例
長い間人間の目の敵にされて虐待されながら頑強な抵抗力で生存を続けて来た猫草相撲取草などを急に温室内の沃土に移してあらゆる有効な肥料を施したらその結果はどうなるであろう。
— 寺田寅彦 『路傍の草』 青空文庫
おめえがあんまり荒ッぽい真似するんで、胆をつぶして逃げちまったぜ」「わはははは、お客を前に致して草相撲の稽古致さば、大概の者が逃げ出すわい。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
だのに、今の先、馬子達の草相撲をおき去りにしておいて、胆をつぶしながら逃げるようにお山へ登っていったという十七八のそのあでやかな娘は、どうしたことか見えないのです。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
前記同郷の土淵村の某所にて、村中にも田の草相撲などにいつも人気をよんでいた私の近所の長命という若者、鎮守の相撲帰りに急に病んで死す。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
主人の太兵衛は生まれつき体格が逞しく力があって、青年時代は草相撲の関取であったというが、そして女と酒と博奕と喧嘩のために少しあった資産もなくしてしまった三十の頃、今の主婦さんに惚れられて世帯をもったのだというが、しかし今はもう五十を越して早衰した老爺にすぎなかった。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
村々で行ふ相撲の事を、草相撲と言ふのは、今では、民間の相撲の意味だと思はれて居る様だが、実は、相撲の古い形は、体に草をつけて行うたのである。
— 折口信夫 『草相撲の話』 青空文庫
草相撲と言うたのは、それから出て居ると思ふ。
— 折口信夫 『草相撲の話』 青空文庫
このオデン屋は生国では草相撲の大関で、今もつて多少ドン・キホーテの気性があるほどだから、血気の頃は特別だ。
— 坂口安吾 『母の上京』 青空文庫