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滾り立つ

たぎりたつ
動詞
1
標準
文例 · 用例
炭は真白な灰になり、昼間には滾り立つて呻りつづけて居た鉄瓶は、それのなかの水と一緒に冷えきつて居た。
或は病める薔薇 田園の憂欝 青空文庫
胸にたぎり立つ怒りを抑え、彼はしずかに立ち上る口実を考えていた。
菊池寛 第二の接吻 青空文庫
それが歴史の中に自分を把握させる力のなかったことと一致していて、歴史のたぎり立つとき、何となしの不安に敗北したということ。
一九四〇年(昭和十五年) 獄中への手紙 青空文庫
かの女はよろめく度に、幾度かたぎり立つ地獄の中に落ちこもうとしては、渾身の力をもって僅に支えている。
菊池幽芳 雲仙岳 青空文庫
たぎり立つ血をもう一度氷の様に鉄の様に核の核まで冷たくさせて帰ろうや!
三好十郎 敗れて帰る俺達 青空文庫
まぐろのいろの狂爛のかげにたぎり立つ油の音の怒濤である。
久保田万太郎 雷門以北 青空文庫
」 ……が、割れッ返るやうな入の、たぎり立つ人気の、さうしたけしきしかわたしには感じられない。
久保田万太郎 角力 青空文庫
真夜中まで話に夢中になつて湯もたぎり立つてしまひ水さしの水さへなくなつてゐたのを見出して茶を用意しようと立つた自分の素足などを見て彼は、寒中に足袋を穿かないでゐた自分を驚嘆してそれからわざ/\彼の足を出して足袋を脱いで見せた。
佐藤春夫 芥川龍之介を憶ふ 青空文庫
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