幻辞.com

赤鉛筆

あかえんぴつ
名詞
1
標準
文例 · 用例
今年はある目的があって、陸地測量部五万分一地形図を一枚一枚調べて河川の流路を青鉛筆で記入し、また山岳地方のいわゆる変形地を赤鉛筆で記入することをやっている。
寺田寅彦 青空文庫
だ、気が狂ってるんじゃないか、あいつが酒をやめて勉強しているなんて嘘だよ、「源の実朝さま」という子供の絵本を一冊買って来て、炬燵にもぐり込んで配給の焼酎でも飲みながら、絵本の説明文に仔細らしく赤鉛筆でしるしをつけたりなんかして、ああ、そのさまが見えるようだ。
太宰治 鉄面皮 青空文庫
前の晩自宅で血統や調教タイムを綿密に調べ、出遅れや落馬癖の有無、騎手の上手下手、距離の適不適まで勘定に入れて、これならば絶対確実だと出馬表に赤鉛筆で印をつけて来たものも、場内を乱れ飛ぶニュースを耳にすると、途端に惑わされて印もつけて来なかったような変梃な馬を買ってしまう。
織田作之助 競馬 青空文庫
従って赤鉛筆で棒を引いたり、ノートに抜き書きしたりするようなことは出来ない。
織田作之助 僕の読書法 青空文庫
昨日と同じ新聞の綴りを取ってみると、やはり活字に赤鉛筆の印がついていた。
織田作之助 夜の構図 青空文庫
矢絣らしい着物に扱帯を巻いた端を後ろに垂らしている、その帯だけを赤鉛筆で塗ってある。
寺田寅彦 海水浴 青空文庫
そのベデカはちゃんと一度下調べをしてところどころ赤鉛筆で丁寧にアンダーラインがしてあった。
寺田寅彦 案内者 青空文庫
試驗問題のあるものの上には、赤鉛筆で○や△などのしるしがあつた。
島木健作 續生活の探求 青空文庫