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窺見

窺見
名詞
1
標準
文例 · 用例
前段|既に説けるが如く、予が此塾に入りたりしは、学問すべきためにはあらで、いかなる不思議のあらむかを窺見むと思ひしなり。
泉鏡花 妖怪年代記 青空文庫
されど深黒晦冥にして、その奇景の一端を窺見ること能はず。
田山花袋 日光山の奧 青空文庫
厠の窗より夜の庭を窺見るに霜を浴びたる落葉銀鱗の如く月色氷の如し。
断膓亭日記巻之二大正七戊午年 断腸亭日乗 青空文庫
世人は頻に日本現代の生活の危機に瀕する事を力説すれども、此の如き実况を窺見れば、市民の生活は依然として何のしだらもなく唯醜陋なるに過ぎず個人の覚醒せざる事は封建時代のむかしと異るところなきが如し。
断腸亭日記巻之三大正八年歳次己未 断腸亭日乗 青空文庫
先ほどから舳へ出て、やや呑み過ごした酔心地を得もいわれぬ川風に吹払わせていた二人の門人|種員と仙果は覚えず羨望の眼を見張って、過ぎ行く舟の奥床しくも垂込めた簾の内をば窺見ようと首を伸したが、かの屋根船は早くも遠く川下の方へと流れて行ってしまった。
永井荷風 散柳窓夕栄 青空文庫
しかるにトヨタマ姫の命は窺見なさつた事をお知りになつて、恥かしい事にお思いになつて御子を産み置いて「わたくしは常に海の道を通つて通おうと思つておりましたが、わたくしの形を覗いて御覽になつたのは恥かしいことです」と申して、海の道をふさいで歸つておしまいになりました。
現代語譯 古事記 古事記 青空文庫
しかしながら後には窺見なさつた御心を恨みながらも戀しさにお堪えなさらないで、その御子を御養育申し上げるために、その妹のタマヨリ姫を差しあげ、それに附けて歌を差しあげました。
現代語譯 古事記 古事記 青空文庫