嬲る
なぶる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
標準
to tease
文例 · 用例
昔、彼が、破産した男の土地を、値切り倒して面白がって買ったように、今度は、若いほかの男が、彼の土地を嬲るように値切りとばした。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
別にお寝室と申してもございませんがその代り蚊は一ツも居ませんよ、町方ではね、上の洞の者は、里へ泊りに来た時|蚊帳を釣って寝かそうとすると、どうして入るのか解らないので、梯子を貸せいと喚いたと申して嬲るのでございます。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
残酷だな、無慈悲じゃあないか、星が飛んだの、蛍が歩くのと、まるで嬲るようなもんじゃあないか。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
」 しょろしょろ、浪が嬲るような、ひそひそと耳に囁く声。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
で、親族の男どもが、挑む、嬲る、威丈高に成つて袖褄を引く、其の遣瀬なさに、くよ/\浮世を柳隱れに、水の流れを見るのだ、と云ふ。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
媚るやうな、嬲るやうな、そして何かに憧れてゐるやうな其の眼……私は少女の其の眼容に壓付けられて、我にもなく下を向いて了つた。
— 三島霜川 『虚弱』 青空文庫
」と青年は、然知つた見得に、後退りしながら身構へして、「嬲るな。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
さんざんに、意のまゝに、業慾者達を嬲ることが出来るのが思はぬ愉快となつた。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
作例 · 標準
「そんなに弱者を嬲って何が楽しいんだ」と、彼は勇気を持って年長者に詰め寄った。
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彼は指先で猫の耳を嬲りながら、ぼんやりと窓の外の景色を眺めていた。
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捕まえた虫を指で嬲り回す子供の無邪気さには、時として残酷な一面が垣間見える。
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標準
to ridicule
作例 · 標準
彼女は同僚のささいな言い間違いを、一日中しつこく嬲り続けて周囲を閉口させた。
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権力者が弱者の窮状をあざ笑い、言葉の暴力で嬲るような社会は健全とは言えない。
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「人を嬲るのもいい加減にしろ」と父は怒鳴り、いじめをしていた兄を厳しく叱った。
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標準
to play with (e.g. a toy)
作例 · 標準
暇を持て余した少年は、壊れた時計の部品をピンセットで嬲って遊んでいた。
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彼は会議中、手元にある消しゴムを無意識に嬲る癖があり、机の上がカスだらけになっていた。
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新しいおもちゃを渡された赤ん坊は、それが何かも分からずに口に入れたり手で嬲ったりしている。
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