怨ずる
えんずる
動詞-ずる変動詞-他動詞
標準
to bear a grudge
文例 · 用例
」 と美しく打怨ずる。
— 泉鏡花 『女客』 青空文庫
(私には限らない、当時の貸本屋フワンは誰でもだったが)信乃が滸我へ発足する前晩|浜路が忍んで来る一節や、荒芽山の音音の隠れ家に道節と荘介が邂逅する一条や、返璧の里に雛衣が去られた夫を怨ずる一章は一言一句を剰さず暗記した。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
膚に魅せられたごとく振り向きもしなかったあたり、疑われたことを怨ずるようなその目の光、どこか生一本の名人気質がほの見えて、まんざらその申し立てはうそでもなさそうなのです。
— 朱彫りの花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
「じゃによって、身にあまる望みと申したではござりませぬか」と、彼女は怨ずるように泣き声をふるわせた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
さうして怨ずる様に、「未ですわ。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
」さう、娘はなかば口の中で怨ずるやうに、男に言つた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
時々血の気の失せた蒼白い顔を上げて、長い睫の下から怨ずるような、憤るような眼を刑事達に投げかけていた。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
いや、この時半ば怨ずる如く、斜に彼を見た勝美夫人の眼が、余りに露骨な艶かしさを裏切っているように思われたのは、果して私の邪推ばかりだったでしょうか。
— 芥川龍之介 『開化の良人』 青空文庫
作例 · 標準
彼は不当な解雇を言い渡された会社を深く怨じ、復讐の機会を伺っていた。
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「己の不運を怨じたところで、何も解決はしないぞ」と老人は一喝した。
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幼い頃の冷遇をいまだに怨じているのか、彼は親戚との交流を一切断っている。
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彼は自分の才能が認められない世の中を怨じながら、酒に溺れる日々を送っていた。
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