後夫
ごふ
名詞
標準
文例 · 用例
夫ある女の、外に男を思ひ、または死別れて、後夫を求るとて、不義とは申べし。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
蚊帳の中へ這入つた時、御米は、「小六さんの事は何うなつて」と夫に聞くと、「未だ何うもならないさ」と宗助は答へたが、十|分許の後夫婦ともすや/\寐入つた。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫
幾年か連れ添った後夫は死んだ。
— 夏目漱石 『永日小品』 青空文庫
四年前に片づいた長女は、その後夫に従って台湾に渡ったぎり、今でもそこに暮していた。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
蚊帳の中へ這入った時、御米は、「小六さんの事はどうなって」と夫に聞くと、「まだどうもならないさ」と宗助は答えたが、十分ばかりの後夫婦ともすやすや寝入った。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫
ところがその後夫人から手紙が来て、立つ時が決まったら知らしてくれ、送別の宴を張ると云えばよろしいが、それは出来ないので、お餞別を上げるつもりだから、とのことであった。
— 河上肇 『御萩と七種粥』 青空文庫
彼女は結婚後夫の品行が必ずしも正しくないと云う事は直ぐ悟った。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
うがやふきあへずの命が、御姨玉依比売に育てられて、後夫婦になられたのも、其一例である。
— 折口信夫 『偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道』 青空文庫