怎麼
怎麼
名詞
標準
文例 · 用例
殊に対手は年経し大虎、其方は犬の事なれば、縦令ひ怎麼なる力ありとも、尋常に噬み合ふては、彼に勝んこといと難し。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
……里まで出づれば食物もあらんに、それさへ四足疲れはてて、今は怎麼にともすべきやうなし。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
こはそも怎麼なる処ぞと、四辺を見廻はせば、此処は大なる寺の門前なり。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
さてまた御身が尊名|怎麼に。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
そはともあれ、今御身が語られし、宿願の仔細は怎麼にぞや」ト、問ふに黄金丸は四辺を見かへり、「さらば委敷語り侍らん……」とて、父が非業の死を遂げし事、わが身は牛に養はれし事、それより虎と狐を仇敵とねらひ、主家を出でて諸国を遍歴せし事など、落ちなく語り聞かすほどに。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
名に負ふ金眸は年経し大虎、われ怎麼に猟に長けたりとも、互角の勝負なりがたければ、虫を殺して無法なる、他が挙動を見過せしが。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
嬉しや」ト、いふさへ息も絶々なるに、鷲郎は急ぎ縄を噬み切りて、身体の痍を舐りつつ、「怎麼にや黄金丸、苦しきか。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
また彼の猫は怎麼なる故に、爾を傷けんとはなせしぞ」ト、尋ぬれば。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫