焦らせる
じらせる
動詞
標準
文例 · 用例
さても焦らせることではある。
— 海野十三 『間諜座事件』 青空文庫
お国さんはなにか新しいのを買つてもらふと自慢してみせておきながらよく見ようとすれば袂へかくしたりして人を焦らせる。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫
実際平生丈夫な人の中には、無理をして病気をこじらせるのを最高の栄誉と思っているのではないかと思われる人もあるようである。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
つゞいて江戸に公使館や領事館を置いて、わが神國を夷狄に蹈みにじらせるとは何の事だ。
— 岡本綺堂 『正雪の二代目』 青空文庫
但し多少先方を怒らせるか、じらせるか、弱らせるかしなくては刺激にならんから、昔しからからかうと云う娯楽に耽るものは人の気を知らない馬鹿大名のような退屈の多い者、もしくは自分のなぐさみ以外は考うるに暇なきほど頭の発達が幼稚で、しかも活気の使い道に窮する少年かに限っている。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
大学生を相手に、僕が話をしてやればいいのでしょう」「それもありますけれど、主な仕事は、はだかになって、身体をいじらせることです。
— 海野十三 『海底都市』 青空文庫
だが、ひとたび船の機関をいじらせると手に入ったものです。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
会合の席などでは飛びついて話をしてくれる人ではなく、間を置いてじらせるような気分の後で、短かい文学上の話をちょっとする人であった。
— 室生犀星 『われはうたえども やぶれかぶれ』 青空文庫