五悪
ごあく
名詞
標準
the five sins (murder, theft, adultery, falsehood, and alcohol)
文例 · 用例
首を刎ねられる前の盗人でも、乃至は十王の庁へ引き出された、十逆五悪の罪人でも、あゝまで苦しさうな顔を致しますまい。
— 芥川龍之介 『地獄変』 青空文庫
親殺しの主殺し、五逆五悪の大罪人小三郎は、裸馬に乗せられて、幾十人の獄卒に護られ、罪状を書いた高札を掲げて、江戸中|目貫の場所を引廻しの上、鈴ヶ森の処刑場に着いたのは、巳刻半(十一時)少し過ぎでした。
— 刑場の花嫁 『銭形平次捕物控』 青空文庫
それは単に美しいとか愛嬌があるとか言った、通り一ぺんの形容詞で片付けられる種類の女ではなく、人間の女性から、五濁五悪の血肉を抽き去ってその代りに、天人の玉の乳鉢で煉った、真珠の露を入れ換えたと言った感じです。
— 毒酒薬酒 『銭形平次捕物控』 青空文庫
店を出て行く二人の後ろ姿を見送りながら、頭陀袋から手紙を取出して読み直すと、「――名月の宵、箱根間道太閤道の辻堂にて、非業に相果つる五或は七の屍を見る可し、いずれも救い難き五悪の輩乍ら末期の引導頼み入るもの也――」と美事な筆跡で書いてあるのです。
— 野村胡堂 『大江戸黄金狂』 青空文庫
その翌日私は浄土宗の三部経中の無量寿経に説明してある五悪段というものは、チベットの経文中にないという話をしますと、それは誠に結構な事だから是非そのシナ仏教の経文からその五悪段の講義をしてくれないかというラマの依頼で、私は毎日その講義をして遣ることになったです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
その五悪段というものはこの濁悪世界の悪人共がいろいろの手段を尽してする悪事を五つに約めて適切にありがたく説明されてある。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
作例 · 標準
仏教では、五悪を犯すことは最も重い罪とされている。
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彼は五悪を遠ざけ、清らかな心で生活を送ろうと努めた。
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古代の法律には、五悪に対する厳しい罰則が定められていた。
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