御蔭様
おかげさま
名詞
標準
文例 · 用例
全く御蔭様でござりまする。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
御蔭様でと挨拶をして帰りかけると、老人はこんな妙な客は生れて始めてだとでも思ったものか、余を送り出して玄関に立ったまま、余が門を出て振り返るまで見送っていた。
— 夏目漱石 『趣味の遺伝』 青空文庫
然し御蔭様でマドンナの意味もわかるし、山嵐と赤シヤツの関係もわかるし、大に後学になつた。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
ある人に奴鰻を奢ったら、御蔭様で始めて旨い鰻を食べましてと礼を云った。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
「せんだって中は欽吾がまた、いろいろ御厄介になりまして、御蔭様で方々見物させていただいたと申して大変喜んでおります。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
「どうです、京都から帰ってから少しは好いようじゃありませんか」「御蔭様で……」「せんだって家へ見えた時などは皆と馬鹿話をして、だいぶ愉快そうでしたが」「へええ」これは仔細らしく感心する。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
だけど御蔭様でこう遣って毎日牛乳も飲んでるし……」 健三は些少ながら月々いくらかの小遣を姉に遣る事を忘れなかったのである。
— 夏目漱石 『道草』 青空文庫
御蔭様でこの暑いのに毛袋でつつまれていると云う難儀も忘れて、面白く半日を消光する事が出来るのは感謝の至りである。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫