来服
らいふく
名詞
標準
文例 · 用例
人は、自分が従来服従し来ったところのものに対して或る反抗を起さねばならぬような境地(と私は言いたい。
— 石川啄木 『性急な思想』 青空文庫
折柄秀吉は征韓の志を起し、武備兵糧を充実させた時であったから、天性の豪気いよいよ盛んに、直ちに右筆をして、呂宋総督マリニャス宛ての勧降の書を認ためしめ、末段に「来春、九州肥前に営すべし、時日を移さず、降幡を偃せて来服すべし、もし匍匐膝行遅延するに於ては、速かに征伐を加うべきや必せり」と記させた。
— 国枝史郎 『秀吉・家康二英雄の対南洋外交』 青空文庫
とにかく、農村の祭りには、一方明らかに田苑を荒す猛獣が来服する形を示す芸能が行はれてゐたので、此、攻めるものと服するものとの名が、一つ語のしゝで暗合してゐる事に、結びつかねばならぬ結合を完全にしたに違ひありません。
— 折口信夫 『神楽(その一)』 青空文庫
昔舜が千羽を舞はして、三苗を來服せしめたのが、彼等の理想である。
— 桑原隲藏 『秦始皇帝』 青空文庫