空船
からぶね
名詞
標準
文例 · 用例
すると磯に近い所に、真白に塗った空船が一|艘、静かな波の上に浮いていた。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
徒歩から俥、俥から馬車、馬車から汽車、汽車から自動車、それから航空船、それから飛行機と、どこまで行っても休ませてくれない。
— 夏目漱石 『行人』 青空文庫
文禄五年筆『義残後覚』四に、四国遍路の途上船頭が奇事を見せんという故蘆原にある空船に乗り見れば、六、七尺長き大蛇水中にて異様に旋る、半時ほど旋りて胴中|炮烙の大きさに膨れまた舞う内に後先各二に裂けて四となり、また舞い続けて八となり、すなわち蛸と化りて沖に游ぎ去ったと見ゆ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
空船でも、荷物を満載しても、ワラタは立派にバランスが取れていると言って一歩も退かない。
— 牧逸馬 『沈黙の水平線』 青空文庫
その隙に大航空船メーコン号、ラオコン号の側面に我が飛行艇隊が近づいて行った。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
宇宙航空船 ところが、谷博士も、山形警部も、五人の少年も、けっしてこの爆発で最期をとげたわけではなかった。
— 海野十三 『超人間X号』 青空文庫
というのは、X号がサルになった谷博士を脳波受信機でいじめながら作っていた、宇宙航空船ができあがって、そこにおかれてあったからだった。
— 海野十三 『超人間X号』 青空文庫
これは、総軽金属製、世界最大の飛行機の二倍も大きく、原子力によるロケット装置で活動し、時速三千キロ、月世界はおろか、火星ぐらいまでなら往復できる、おそるべき性能を持った航空船であった。
— 海野十三 『超人間X号』 青空文庫