多血
たけつ
名詞
標準
sanguineness
文例 · 用例
さうかも知れない、しかし、私には人が憎めきれない底の、かの単なる多血質な人間を嗤ふに値ひする或る心の力――十分勇気を持つてゐて而も馬鹿者が軟弱だと見誤る所のもの、かのレアリテがあるのでないと、誰が証言し得よう?
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
「一人で意気まいたって駄目だからと、止めたんだがね、あいつ、多血質だから、きかないんだ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
三番目「仇討輪廻」では、多血質、胆汁質、神経質とでも言うか、とにかく性格のちがう三人兄弟の対仇討観らしいものが見られる。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
田村泰次郎氏の「昭和絵巻」(同上)は、多血質なる筆致を揮つて一篇の絵巻を描写してゐるが、あまりに多血質過ぎるとでもいふべきか、何も悪くいふわけではないが古いといふ意味とは違つた壮士芝居沁みて、少々顔負けがせずには居られなかつた。
— 牧野信一 『月評』 青空文庫
多血質の養父とは違って、彼は痩形の色の蒼白い眼のするどい、見るからに神経質らしい、何となく尖った感じをあたえるような男であった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
が、あの多血性な恋人は、そうした逃避的な態度を、捨てゝ、その恋の敵を倒すために、再び風雨の夜に乗じて迫ったのであろうか。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
が、あの多血性な恋人は、さうした逃避的な態度を、捨てゝ、その恋の敵を倒すために、再び風雨の夜に乗じて迫つたのであらうか。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
そうして多血性の性情とその良い効果はほとんど失われてしまわなければならないということは明らかである。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
作例 · 標準
彼の多血(気味)な体質は、病気にかかりにくいという利点がある。
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古典的な医学では、多血質は活発で楽観的な性格と関連付けられていた。
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「彼は少し多血気味で、すぐに興奮するんだ」と友人は言った。
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