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貴賤上下

きせんしょうか異読 きせんじょうげ
名詞
1
標準
high and low
文例 · 用例
その藩閥内閣を弁護せしは、けだし秩序的進歩を主張するがためならんか、しかれどもこれ大なる過失なりき、秩序的進歩とは貧富智愚の差を是認する自由的競争および貴賤上下の別を保持するの匡済的改革を言うのみ、けっして強者の権利、戦勝者の権利または軍人政治の類を許容するものにはあらず。
陸羯南 近時政論考 青空文庫
一体中津の藩風と云うものは、士族の間に門閥制度がチャンと定まって居て、その門閥の堅い事は啻に藩の公用に就てのみならず、今日|私の交際上、小供の交際に至るまで、貴賤上下の区別を成して、上士族の子弟が私の家のような下士族の者に向ては丸で言葉が違う。
福翁自伝 福翁自伝 青空文庫
されば天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、生まれながら貴賤上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資り、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。
福沢諭吉 学問のすすめ 青空文庫
右は人間普通の実学にて、人たる者は貴賤上下の区別なく、みなことごとくたしなむべき心得なれば、この心得ありて後に、士農工商おのおのその分を尽くし、銘々の家業を営み、身も独立し、家も独立し、天下国家も独立すべきなり。
福沢諭吉 学問のすすめ 青空文庫
右の次第につき、外国に対してわが国を守らんには自由独立の気風を全国に充満せしめ、国中の人々、貴賤上下の別なく、その国を自分の身の上に引き受け、智者も愚者も目くらも目あきも、おのおのその国人たるの分を尽くさざるべからず。
福沢諭吉 学問のすすめ 青空文庫
右の次第をもって、政府たるものは人民の委任を引き受け、その約束に従いて一国の人をして貴賤上下の別なくいずれもその権義を逞しゅうせしめざるべからず、法を正しゅうし罰を厳にして一点の私曲あるべからず。
福沢諭吉 学問のすすめ 青空文庫
しかし、自分がまことに一芸に専門家であるなら、あらゆる専門家に貴賤上下の別がないことが分るもので、内村博士が荒巻に与えた訓戒は当然すぎるものであるが、日本の常識としては、これは尚、異端に属するものであるかも知れない。
坂口安吾 戦後新人論 青空文庫
おいでになるならば貴賤上下隔てなくおいでになるがよろしい。
中里介山 法然行伝 青空文庫
作例 · 標準
「お祭り騒ぎの最中だけは、貴賤上下の区別なく、誰もが泥だらけになって踊り明かしたのさ。」
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災害に見舞われた時、避難所では貴賤上下の隔てなく、皆が協力して炊き出しを行った。
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あの賢者は、訪ねてくる者が貴賤上下いかなる立場であっても、常に穏やかな笑みで迎え入れた。
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