旅枕
たびまくら
名詞
標準
sleeping away from home
文例 · 用例
花枕、草枕、旅枕、皮枕、縱に横に、硝子窓に押着けた形たるや、浮嚢を取外した柄杓を持たぬものの如く、折から外のどしや降に、宛然人間の海月に似て居る。
— 泉鏡太郎 『大阪まで』 青空文庫
ゆふべゆふべの旅枕、水こえ、山こえ、夢こえて、つひのやどりはいづかたぞ。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
蛙鳴く水田の底の底あかり 藤澤の旅籠屋を敲いて一夜の旅枕と定む。
— 正岡子規 『鎌倉一見の記』 青空文庫
福嶋をこよひの旅枕と定む。
— 正岡子規 『かけはしの記』 青空文庫
余いまだその書を見る事|能はずといへども天和年間|菱川師宣が絵本『狂歌旅枕』といふものありといふ。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
)吹く風も流るゝ水も熱ければ、マニラや熱の地獄なるらん夏よりも暑きマニラの旅枕、わが故郷の風ぞこひしき七、太陽直下の風光 十七日、晴れ。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
物を書くことの好きな、歌をつくることの好きなお雪は、このお客様も筆と紙とを、旅枕にも放さぬ人であってみれば、また同好の風流を話せる人ではないか、というような好奇心もあったものでしょう。
— 鈴慕の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
だが、また気を取り直し、明日を期しては、悩む頭を旅枕に。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
作例 · 標準
長い出張で旅枕を重ねるうちに、故郷が恋しくなった。
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彼は旅枕を並べ、故郷の家族を思いながら眠りについた。
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今日は旅枕、明日はまた違う場所で朝を迎えるだろう。
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