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横殴り

よこなぐり
名詞
1
標準
striking on the side
文例 · 用例
霙が横殴りに吹き込んで来るのに、姉は振綱の下で満身に雪を浴びながら、いつまでも黙って父の顔を睨み付けているのです。
小栗虫太郎 聖アレキセイ寺院の惨劇 青空文庫
なぜかと云うと、横殴りの風を伴った霙の真最中五時頃に、姉さんは犯行の最初の階段を踏んだからです。
小栗虫太郎 聖アレキセイ寺院の惨劇 青空文庫
窓から押し込む横殴りの強い陽射しといふ奴は実に又遠慮会釈もない奴である、影みたいな与里の身体に矢張り莫大な黒を落して、伏せた頬から頤の下へジットリ湧いた黒色は、何んだか変に与里の存在そのものをキナ臭く思はせてしまふのだ。
坂口安吾 竹藪の家 青空文庫
与里は辛くも半ば開いた重苦しげな番傘へ肩から上をスッポリもぐし込むやうにし、生気の失せた長身をだらしない「く」の字に曲げて、横殴りの繁吹のなかを、何か冷い決意を追ふかに息を詰めて歩いて行つた。
坂口安吾 竹藪の家 青空文庫
あしたでも又来てみるさ――」 露路へ出てみると、もうかなり横殴りの陽射しで、長屋一帯は腰から上にだけ鈍い光が耀いてゐた。
坂口安吾 竹藪の家 青空文庫
立ち塞がる播磨守を払い退けようとして、その拍子に、まるでひとりでに手が動いて、横殴りに一刀深く斬りつける。
林不忘 稲生播磨守 青空文庫
自動車の外にあるその平凡な光景の空間を、大量の雨が横殴りに飛んでいき、ワイパーがガラスの上でそれをぬぐい続けた。
片岡義男 頬よせてホノルル 青空文庫
横殴りの雨が、テーブルの上の朝食のすべてに降りかかる。
片岡義男 時差のないふたつの島 青空文庫
2
標準
slanting (rain, snow, etc.)