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揉み合う

もみあう
動詞
1
標準
文例 · 用例
にわかに弾いたように見ひらいた彼の瞳孔には生気の盛り上るイタリー街の男女の群の揉み合う光景が華々しく映った。
岡本かの子 巴里祭 青空文庫
人々が此所へ来ると野性と出鱈目をむき出しにして、もっと/\と興味を漁るために揉み合う
岡本かの子 巴里祭 青空文庫
御主家へ戻って呉れ』おくみ『わたしゃ、どうあっても嫌じゃわいなあ』源兵衛『すりゃこれほどに頼んでも』おくみ『死んでもお傍を離れませぬ』源兵衛『帰れ』おくみ『いやじゃ、いやじゃ』(二人、また揉み合うところに、源右衛門の家の垣の中に声あって)×××『二人とも争うには及ばぬ。
岡本かの子 取返し物語 青空文庫
二人は入口の土間を転げまわって揉み合ううちに、友蔵は善八を突きのけて表へ跳り出ようとする、その横っ面に半七の強い張り手を喰らわされて、思わずあっと立ちすくむところを、再び胸を強く突かれて、彼はあと戻りして土間に倒れた。
二人女房 半七捕物帳 青空文庫
朝から昇降口に立ちづめのまま、私はそこで揉み合う沢山の人間を見た。
原民喜 西南北東 青空文庫
真っ赤な空の下、揉み合う軍兵の呶号、軍馬の悲鳴、銅鑼の音、鏑矢の響き、城寨より撥ね出す石釣瓶など、騒然たる合戦の物音にて幕あく。
――市川猿之助氏のために―― 若き日の成吉思汗 青空文庫
右に左に揉み合ううち、スーラーブは、だんだん自分の疲労を自覚して来た。
宮本百合子 古き小画 青空文庫
けれども、真木が、何と云っても、どう云っても感じない或る一点、そして、彼女はそこを明にしたいばかりに云っている、或る一点に揉み合うと、彼女は泣くほか感情の遣り場がなくなった。
宮本百合子 我に叛く 青空文庫
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