否々乍ら
いやいやながら
副詞
標準
reluctantly
文例 · 用例
物理学者はたとえいやいやながらでもこの例にならわなければならない。
— 寺田寅彦 『相対性原理側面観』 青空文庫
いやいやながら箸を取って二口三口食うや、卒然、僕は思った、ああこの飯はこの有為なる、勤勉なる、独立自活してみずから教育しつつある少年が、労働して儲けえた金で、心ばかりの馳走をしてくれる好意だ、それを何ぞやまずそうに食らうとは!
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
桂はここで三度の食事をするではないか、これをいやいやながら食う自分は彼の竹馬の友といわりょうかと、そう思うと僕は思わず涙を呑んだのである。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
苦るしい中を算段して、いやいやながらも母と妹とに淫酒の料をささげたもこれ又当然。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
仕方なしにいやいやながら家は出ましたが、ぶらぶらと考えながら歩きました。
— 有島武郎 『一房の葡萄』 青空文庫
さうして、いやいやながら鹿田と交際つてゐるうちに、漸く鹿田の性格の變化に氣が付いた。
— 木下杢太郎 『少年の死』 青空文庫
しかし弟さまが、あんまりうるさくおっしゃるものですから、とうとうしまいに、いやいやながらお取りかえになりました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
さて、それから、帰りたくもない御殿へ、いやいやながら帰って行きました。
— 四、船乗シンドバッド 『アラビヤンナイト』 青空文庫
作例 · 標準
新しい部署への異動を否々乍ら承諾した。
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彼女は渋々といった様子で、否々乍ら彼の提案を受け入れた。
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上司の命令なので、否々乍らも従うしかなかった。
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