遅疑
ちぎ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
hesitation
文例 · 用例
……すこしの遅疑も躊躇もせずにグングン突き進んで来る傲慢なその態度に対する本能的な反抗心が、衷心から湧き起って、全身に満ち満ちた。
— 夢野久作 『線路』 青空文庫
「果して御馳走に麦酒が出るか出ないか」 と遅疑する者もいたが、「出なくともモトモトじゃないか」 と言うので一切の異議を一蹴して、直ぐに電話で相手にチャレンジすると、「ちょうど選手も揃っております。
— 夢野久作 『ビール会社征伐』 青空文庫
ただ他人らしくなく、生涯親類のようにして暮らしたいと言うんでさね」 馭者は遅疑せず、渠の語るを追いて潔く答えぬ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
ひとり恥ずかしく日夜悶悶、陽のめも見得ぬ自責の痩狗あす知れぬいのちを、太陽、さんと輝く野天劇場へわざわざ引っぱり出して神を恐れぬオオルマイティ、遅疑もなし、恥もなし、おのれひとりの趣味の杖にて、わかきものの生涯の行路を指定す。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
木村父子の厄介な事件が起ったとて、予ても想い得切って居ることであり、又如何にすべきかも考え得抜いて居ることである、今更何の遅疑すべきでもない。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
そして遅疑した跡をお貞が認め得ぬ程|速かに、「ええ」と答えた。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
もはや恐怖も遅疑も無い。
— 伊藤左千夫 『水害雑録』 青空文庫
伺ひませう」「…………」 露置く百合の花などの仄に風を迎へたる如く、その可疑き婦人の面は術無げに挙らんとして、又|慙ぢ懼れたるやうに遅疑ふ時、「宮※」と貫一の声は筒抜けて走りぬ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、決断を迫られても、常に遅疑することが多かった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
遅疑することなく、迅速に行動することが成功の鍵となる場合がある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼は、会議で自分の意見を言うべきか、遅疑した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite