心のたけ
こころのたけ
表現名詞
標準
one's mind
文例 · 用例
「で、ぜひとも結婚しなければ、……命にかけても結婚すると堅く心に誓ったのですが、それほど思い詰めていたにも拘らず、あなたの兄さんと来たら、お話にならない位気の弱い人でしてね、どうしてもその心のたけをば、あなたに会って打あける勇気が出なかったものです。
— 渡辺温 『恋』 青空文庫
誰一人おろかはあらねど、目のあたりに若殿自らの奬勵を聞いては各意氣百倍、心のたけりは巖石をも押通さん許りである。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
彼においてはじめて心のたけを話すことのできる古い友達を見た。
— 島木健作 『第一義の道』 青空文庫
自分も心のたけ、ひとも心のたけで尽し合う人間交渉を求められた。
— 宮本百合子 『白藤』 青空文庫
「あるかなきかの心地するかげろふの日記といふべし」とみづから記するときのひそやかな溜息すら、一種の浪漫的反語めいてわれわれに感ぜられずにはゐられないほど、不幸になればなるほどますます心のたけ高くなる、「かげろふの日記」を書いたやうな女でなければそれはどうしてもならなかつた。
— 堀辰雄 『姨捨記』 青空文庫
あの裏庭の無花果の陰で、さびしい花を毟っては、泉水へ流しながら、あれほど私が情をこめて、心のたけを申しました時も、甘くはずして、はっきりとした御返事は下されず。
— 国枝史郎 『レモンの花の咲く丘へ』 青空文庫
ジューリアの君よ、きみ想ふ、わが許へ 君來まさば、 白銀のみあし われ迎へて、心のたけを 君にそそがん。
— アーヴィング 『クリスマス・イーヴ』 青空文庫
……あの時妾は心のたけを、はじめてお打ち明けいたしましたわねえ……そうして今日は心の怨みを!
— 国枝史郎 『仇討姉妹笠』 青空文庫
作例 · 標準
彼女への溢れる想いを、ラブレターに心のたけを尽くして情熱的に書き綴った。
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友人に今の悩みを心のたけ打ち明けたことで、ずいぶんと気持ちが軽くなった。
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彼はスピーチの最後に、今回のプロジェクトにかける自らの心のたけを熱く語った。
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