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木杭

ぼっくい
名詞
1
標準
文例 · 用例
レールの片側には、真ッ黒に火で焦がされた、太い木杭が立ち並んでゐて、レールを慰めてゐるやうなのでありました。
中原中也 夜汽車の食堂 青空文庫
猟師は、焼木杭に烟管をコツコツ叩きながら、 今がた雷鳥が何羽も出来やした。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
それが今年の凶作で急に焼木杭に火がついた形である。
寺田寅彦 新春偶語 青空文庫
木杭や焼灰等は塵程も残っていない。
岡本かの子 かの女の朝 青空文庫
もっとも非人小舎とは言うものの、その小径の左右に、何処かの火事の焼跡から拾って来たらしい大きな焼木杭が二本、洒落た門構えの恰好に立っているのが、その奥のガラクタ小舎とは不釣合いな奇抜なものに見える。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
今まで深く茂った大きな常磐木の森の間に、王宮と向い合って立っていた紅木大臣の邸宅は住居も床も立ち樹もすっかり黒焦になってしまって、数限りなく立ち並んだ焼木杭の間から、白い烟が立ち昇っているではありませぬか。
夢野久作 白髪小僧 青空文庫
郡奉行の平兵衛は陣笠陣羽織姿で川縁へ出張して、人夫を指揮して堤防の処どころへ沙俵を積み木杭を打ち込ましていた。
田中貢太郎 水面に浮んだ女 青空文庫
地蔵さん空ア火事だ 梯子出せ頭さ木杭降つてくらア嘘なら 狸に聞いて見ろ狸に聞いたら 舌出した傘かづいで 舌出した嘘なら 蚯蚓に聞いて見ろこんやは 蚯蚓の行列だ狸も跣足で 行列だ嘘なら 地蔵さんに聞いて見ろ地蔵さん 太鼓を買つて来たドドンコ ドンドン叩いてる狸も一緒に 叩いてる嘘なら 黙つて口出すな。
野口雨情 十五夜お月さん 青空文庫