若駒
わかこま
名詞
標準
文例 · 用例
奥州六県、六百三十万の民はかくして先人の開発せし特徴ある産業をおろそかにせず、益々これが発達の途を講じ、渡り鳥は永遠にさまよへども、素朴なる東北の民は最早や動かず、米を作つて林檎を売り、鬱蒼たる美林につづく緑の大平原には毛並輝く見事な若駒を走らせ、出漁の船は躍る銀鱗を満載して港にはひるのである。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
にほ鳥に影を並ぶる若駒はいつか菖蒲に引き別るべき と源氏は言った。
— 蛍 『源氏物語』 青空文庫
其引締つた聲や面もちや、身の取こなし總てがはき/\してゐる事や、太刀作りの如何にもさわやかな若駒のひり/\してゐるさまが、皆能く小室の人柄に似せてゐる事や、對話の際には何もかも覺えがない樣に思うたが、かう一人で考へて見ると、小室其人の俤が、耳朶の下邊に黒子のあつた事まで委しく目に留つてゐるのである。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
窓の前にて、美しく猛き若駒に首を昂げさせ、手を軍帽に加へて我に禮を施し、振り返りつゝ馳せ去りしは、法皇の禁軍なる士官なりき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
羅馬の牧のまことの若駒を轅に繋ぐ快さよ、とぞ叫びける。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
若駒の馳せ狂ひて、後脚もて水を蹴るときは、飛沫高く迸り上れり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
ヂュリ 驅けよ速う、火の脚の若駒よ、日の神の宿ります今宵の宿へ。
— ROMEO AND JULIET 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
世に珍しいつやつやとした黒毛の若駒で、背も高く骨組みもたくましく、ひひんといなないて太い尾を打ち振りながら、ぱっかぱっかと街道を進む姿は、見るも勇ましいものでした。
— 豊島与志雄 『天下一の馬』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
若駒(わかこま、わかごま) 若い馬を指す言葉。 演劇・殺陣プロダクション若駒プロの略称。 若駒健三 - 大相撲力士。
関連項目
出典: 若駒 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0