勝どき
かちどき
名詞
標準
shout of victory
文例 · 用例
せっかく憐んでやって我々自身はこわごわ不徹底な普選でもって、鎖をといてやったにもかかわらず、彼らの活動はやはり昔の狭い円をでないのだ、という意味をことばの外に含ませて、無産者くみし易しとばかりに、勝どきの声をあげているのだ。
— 山本宣治 『猿の演説』 青空文庫
憎々しい惰弱な病的な汽笛や不平な野心の逞しい機械の音よりどの位、御前の勤勉な盡き無い木の音の方が俺は大好きだか知れないぞ、前にゆくものゝ音を受けついで、後から來る者に傳へて、赤兒のやうに生れて來る、汝の盡きる事なく繰り出す音は此世のものでは無い、天上のものだ喜びだ、勝どきだ。
— 千家元麿 『自分は見た』 青空文庫
夫 (詩人の顔を見る)詩人 夜の化粧が女性の武器なら、朝の化粧は女性の勝どきだ。
— 岸田國士 『世帯休業』 青空文庫
しかし勝どきも束の間であった。
— VIE DE BEETHOVEN 『ベートーヴェンの生涯』 青空文庫
兵は勝どきに酔い、散所民には、豊年だった。
— 新田帖 『私本太平記』 青空文庫
そして、彼の姿が、千早のとりでへ帰ってきた日は、あの河内平野に沸いた物狂わしい屍山血河の勝どきとは異なって、寂かな青葉のうちから、よろこぶとも泣くともつかない、ただ高い感動にせまった人々の諸声が、わあっと、谺し合って、彼を争い迎えたのだった。
— 新田帖 『私本太平記』 青空文庫
「戦争文学」「戦争小説」「やまと桜」「討露軍歌かちどき」等の戦ものばかりをのせる文学雑誌が現れた。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
)万雷波に躍りて、大軸を砕くとひびく刹那に、名にしおふ黄海の王者、世界の大艦もくづれ傾むく天地の黒※裡、血汐を浴びて、腕をば拱きて、無限の憤怒、怒濤のかちどきの渦巻く海に瞳を凝らしつつ、大提督は静かに沈みけり。
— 石川啄木 『詩』 青空文庫
作例 · 標準
競技が終わった瞬間、会場は歓声と勝どきに包まれた。
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困難な戦いを終え、選手たちは肩を組み勝どきを上げた。
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城を攻め落とした兵士たちが、夜空に勝どきを響かせた。
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