幻辞.com

還住

げんじゅう
名詞
1
標準
文例 · 用例
前にも引き合ひに出たすくなひこなの神なども、常世へ行つたと言ふが、実は、蛾の皮を全剥ぎにして衣とし、蘿摩の莢の船に乗る仲間の矮人の居る国に還住したことを斥すのであらう。
異郷意識の起伏 妣が国へ・常世へ 青空文庫
尤、飛鳥・藤原の知識で、皇室に限つて天上還住せしめ給ふことを考へ出した様である。
異郷意識の起伏 妣が国へ・常世へ 青空文庫
(中略)夫れ諸国に産所村あるは、往古神道盛にして、懐胎の女臨月に及びて此の産所村に入りて、産後七十五日の汚穢を除き、本の村に還住す。
喜田貞吉 俗法師考 青空文庫
)二条僧正にとりもって、もとの如く清水坂に還住することのできるように計らったことであったのみならず、前長吏のこの還住のために、阿弥陀法師はいたたまらずして祇園林を遁れ出で、近江の金山宿に引き籠もってそこに城郭を構え、近江の宿々を従えておったのをも、奈良坂勢をもって討ち平らげたということであった。
喜田貞吉 俗法師考 青空文庫
またさきに小浜宿から奈良坂へ、清水坂前長吏還住懇願のために、たびたび使者の役をつとめた摂津法師は、その功労によって太田宿の長吏に補せられたのであった。
喜田貞吉 俗法師考 青空文庫