切り手
きりて
名詞
標準
cutter
文例 · 用例
一面に燃えた雑草の中に立って、思い切り手を振った。
— 岡本かの子 『快走』 青空文庫
誰も見る人がない…………よし…………思い切り手足を動かしてやろう…………道子は心の中で呟いた。
— 岡本かの子 『快走』 青空文庫
「袈裟がけならば、切り手は二本差しだな」「へ……?
— 闇男 『右門捕物帖』 青空文庫
切り手は、おまえの判じ文にこっちがあぶなくなったとあったその相手に相違ねえが、そいつはだれだ。
— 闇男 『右門捕物帖』 青空文庫
切り手と掬い手とは異わなければならない。
— 国枝史郎 『天主閣の音』 青空文庫
俺の切り手をひっ外し、足音も立てずに逃げるとは?
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
あんでも生残った人の話に、その晩はひでえ闇夜で、また、其奴等というのがひでえ切り手で、その仁なんども、直ぐ後を歩いていた者がバッサリやられるまで知らなかったそうな。
— 三好十郎 『斬られの仙太』 青空文庫
「お前の智惠ぢやあるまい」「霍亂になる菓子を捨る位の智惠はあるよ」「よし/\、お前は思ひの外悧口さうだ、がこれは隱し切れる事ぢやないよ」 平次はそれつ切り手を引きました。
— 御落胤殺し 『錢形平次捕物控』 青空文庫