殺生戒
せっしょうかい
名詞
標準
precept forbidding the taking of life
文例 · 用例
然し殺生戒は犯し度くない。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
たとえわたしが人から殺される事であっても、理由なく殺されることはわたし自身が殺生戒を犯したと同じ事になるのです。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
いうまでもなく、もしそれなる永守熊仲が、僧形の身をも顧みず殺生戒を犯したとしたら、その場に力をかして少年僧黙山のために、兄のかたきを報じてやろうと思いついたからです。
— 耳のない浪人 『右門捕物帖』 青空文庫
勿論坊さんの身分として殺生戒を保つて居るのは誠に殊勝なことでそれはさもあるべき事と思ふけれど、俗人に向つて魚釣りをさへ禁じさせようとするのは、余り備はるを求め過ぐるわけではあるまいか。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
殺生戒などと殊勝にやつてる坊さんたちの中にも、その同胞に対する仕打ちに多少の残酷な事も不深切な事もやる人が必ずあるであらうと思ふ。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
人を助ける出家の身が、鰻掻きをして殺生戒を破るさえ無茶苦茶なのに、彼岸に達する救世の船。
— 江見水蔭 『死剣と生縄』 青空文庫
殺生戒を守って肉食を禁じたのは帝である。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
平素深く仏教に帰依して、仏前の勤め怠ることなく、暇さえあれば御寺に参詣して説教を聴聞し、殺生戒をたもちて、蚤や蚊までも殺さぬほどの信者でありしゆえ、近所近辺にては、市郎兵衛殿と呼ばずに、仏様と名づけていた。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
作例 · 標準
殺生戒を守る僧侶たちは、たとえ小さな虫であっても決して殺めることはない。
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寺院の境内は殺生戒が厳格に守られる聖域であり、狩猟や魚釣りは固く禁じられている。
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「殺生戒を犯した者は、次の生で苦しみを受ける」という説法を真剣な面持ちで聴いた。
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