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当国

とうこく
名詞
1
標準
文例 · 用例
……これは、北陸道無双の霊山、白山、剣ヶ峰千蛇ヶ池の御公達より、当国、三国ヶ岳夜叉ヶ池の姫君へ、文づかいに参るものじゃ。
泉鏡花 夜叉ヶ池 青空文庫
鯉七 当国には、板取、帰、九頭竜の流を合せて、日野川の大河。
泉鏡花 夜叉ヶ池 青空文庫
江戸の宗家も、本山も、当国古市において、一人で兼ねたり、という勢で、自ら宗山と名告る天狗。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
あまりあやしければ、いかなるわけのありてかくはいふ事ぞと委敷尋ね問ふに、当国岩城山の神と云ふは、安寿姫出生の地なればとて安寿姫を祭る。
太宰治 津軽 青空文庫
三才図会は漢文で少し読みにくいが、「相伝ふ、昔、当国(津軽)の領主、岩城判官正氏といふ者あり。
太宰治 津軽 青空文庫
場所は、言った通り、城下から海岸の港へ通る二里余りの並木の途中、ちょうど真中処に、昔から伝説を持った大な一面の石がある――義経記に、……加賀国|富樫と言う所も近くなり、富樫の介と申すは当国の大名なり、鎌倉|殿より仰は蒙らねども、内々用心して判官殿を待奉るとぞ聞えける。
泉鏡花 瓜の涙 青空文庫
当国へは昨夜ついた。
泉鏡花 卵塔場の天女 青空文庫
船は、櫂もなく艪もなしに、浜松の幹に繋いで、一棟、三階立は淡路屋と云う宏壮な大旅館、一軒は当国松坂の富豪、池川の別荘、清洒なる二階造、二見の浦の海に面した裏木戸の両の間、表通りへ抜路の浜口に、波打際に引上げてあった。
泉鏡花 浮舟 青空文庫