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僻陬

へきすう
名詞
1
標準
remote place
文例 · 用例
また、支那の僻陬の地の農民たちは、日清戦争があったことも、清が明に取ってかわったことも知らずに、しかし、軍隊の略奪には恐ろしく警戒して生きている、──こういうことは、支那の奥地に這入った者のよく見受けるところであるが、これも独歩は、将校のちょっとした上陸から発見して、それを伝えている。
黒島傳治 明治の戦争文学 青空文庫
即ち太平洋方面なる陸奥と共に、もと久しく王化の外に置かれた僻陬であつたことを、その名に示してゐる。
太宰治 津軽 青空文庫
出羽奥州すでに化外の僻陬と見なされてゐたのだから、その極北の津軽半島などに到つては熊や猿の住む土地くらゐに考へられてゐたかも知れない。
太宰治 津軽 青空文庫
古代の神々の豪放な笑ひと闊達な舞踏をこの本州の僻陬に於いて直接に見聞する思ひであつた。
太宰治 津軽 青空文庫
僻陬の村夫子猶且つ彼が名を記して幸福なる詩人と云ふ。
石川啄木 閑天地 青空文庫
秋なれば夜毎に、甍の上は重き霧、霧の上に月照りて、永く山村|僻陬の間にありし身には、いと珍らかの眺めなりしか。
石川啄木 青空文庫
日向薩摩の如き僻陬とも異り、又筑後の如く、路程の合ひ難き地にもあらず、此れ余がかく定めたる理由なり。
内藤湖南 卑彌呼考 青空文庫
歩きにくい敷石の通りと、黒ずんだ昔のままの塀と、塀の根元の雑草のしげりと、何かの間違いでいまだに存在しているような家並と、それからクロンボルグの古城とを有つ、伝説そのもののように絵画的な僻陬の小市だ。
白夜幻想曲 踊る地平線 青空文庫
作例 · 標準
交通の便が極めて悪い僻陬の地では、住民同士の助け合いが不可欠だ。
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彼は都会の喧騒を逃れ、僻陬の村で隠遁生活を送りながら執筆に励んだ。
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王国の僻陬まで王の威光を届かせるため、新たな街道を整備することが決定した。
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