大入道
おおにゅうどう
名詞
標準
large, bald-headed monster
文例 · 用例
古寺の大入道や一本足の傘の化物などは、たいてい酒飮みの豪傑のために無邪氣な舞ひをごらんに入れて以て豪傑の乙夜丑滿の無聊を慰めてくれるだけのものである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
鰭一つ動かすときは、おそらく、水紋が一つ描かれ、水楊の葉が一枚散り、谷の中には大入道のような雲がぬうっと立ち昇って、私たちを包んで、白くしてしまうときであろう。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
この大入道の団栗目は、はじめ死んでおった。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
なるほど、揺れません地震でござりましたもの、いくらでも荷は出せますが、しかしその荷物を投り出していた方が、白い浴衣を着た、見上げるような大入道だったと、申して、例のどんよりした薄明じゃござりますし、ちょうどその時分、どこからともなく衣類や鞄などが降った最中、それを見たものが、魔ものじゃと申します。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
大入道の眞向に寢て居た男は、たわいなく寢ながら、うゝと時々苦しさうに魘された。
— 泉鏡太郎 『雨ふり』 青空文庫
赤ら顔の大入道の、首抜きの浴衣の尻を、七のずまで引めくったのが、苦り切ったる顔して、つかつかと、階を踏んで上った、金方か何ぞであろう、芝居もので。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
露路の長屋の赤い燈に、珍しく、大入道やら、五分刈やら、中にも小皿で禿なる影法師が動いて、ひそひそと声の漏れるのが、目を忍び、音を憚る出入りには、宗吉のために、むしろ僥倖だったのである。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
十「おい、出て来ねえな、おお、大入道、出じゃねえか、遅いなあ。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
large, bald man
作例 · 標準
例句
標準
large monk
作例 · 標準
例句
ウィキペディア
大入道(おおにゅうどう)は、日本各地に伝わる妖怪。
出典: 大入道 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0