流動体
りゅうどうたい
名詞
標準
liquid
文例 · 用例
勃凸はおんつぁんを流動体のやうに感じた。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
取りて持返して透したれば、流動体の平面斜めになりぬ。
— 泉鏡花 『誓之巻』 青空文庫
あなたはアメーバの運動を顕微鏡下で御覧になったことがないかも知れませんが、アメーバは単一細胞から出来た生物で、半流動体の原形質と核とから成り、そこで原形質がいろいろに形をかえて、食物を摂取したり、位置を変えたり致します。
— 小酒井不木 『人工心臓』 青空文庫
「すると、結局君は、この暗合を、|この人を見よ――と解釈するのかね」「いやどうして、|それは自然のままにして、しかも流動体なり――さ」と法水はあっけなく云い放って、その突然の変説が検事を驚かせてしまった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
すると貴方は、八住を刺した兇器を、僕がどこへ隠したと云われますか」「なにも、あの流動体には、隠す必要なんてないじゃありませんか。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
物理学にいう固形体のものを流動体に変じ、ガス|体に変ずるがごとく、嵩は大きくなるけれども、つかみどころがなくなりがちである。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
私は固形体の状態から灼熱、鎔解して流動体となり、さらに光を発するほどの精醇な Morality というものに向かって純なる憧憬を持つものである。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
濃緑の扁平な蛇類は無害にも水泳する硝子の流動体は無害にも半島でもない或る無名の山岳を島嶼の様に流動せしめるのでありそれで驚異と神秘と又不安をもを一緒に吐き出す所の透明な空気は北国の様に冷くあるが陽光を見よ。
— 李箱 『LE URINE』 青空文庫
作例 · 標準
水や油のように、容器によって形を変える物質を流動体という。
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ダムの設計では、水の流れという流動体の複雑な動きを計算に入れる必要がある。
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彼の描く絵は、まるで生きている流動体のように、絶えず形を変えているように見える。
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