古格
こかく
名詞
標準
convention
文例 · 用例
一間半の古格子附いたる窓は、雨雲色に燻ぶりたる紙障四枚を立てゝ、中の二枚に硝子|嵌まり、日夕庭の青葉の影を宿して曇らず。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
曙覧が新言語を用い新趣味を詠じ毫も古格旧例に拘泥せざりしは、なかなかに『万葉』の精神を得たるものにして、『古今集』以下の自ら画して小区域に局促たりしと同日に語るべきにあらず。
— 正岡子規 『曙覧の歌』 青空文庫
その古格を破りて縦横に思想を吐き散らせし処常にその妙を見はすを。
— 正岡子規 『俳諧大要』 青空文庫
明治の初めにおける高橋|由一、川村清雄、あるいは原田直次郎等の絵を見ても如何に西洋の古格を模しているかがわかる。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
日本人の油絵の共通した欠点は、絵の心でなく、絵の組織と古格と伝統の欠乏であるらしいという事は確かである。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
それから、日本にはあらゆる伝統と古格と絵画の様式を研究すべきミュゼーがない事も頗る迷惑なる事である。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
もし時代の如何なる影響があるにかかわらず、油絵というものに一生をゆだねる覚悟を有つ以上は、先ず画家として勉強の最も初めにおいて西洋の伝統と古格とその起る処の生活に触れなければいけないと思う。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
何かギターの半分と四角と三角とが交り合っても、点々が並んでも、斜線が重ねられても、あるいはまた古格によって女の肖像がすっきりと描かれても、あるいは古めかしい彫刻を直ちに絵画にまで変形させてみても、いかに転々してみても常にピカソはピカソとしか見えない。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
作例 · 標準
この書には千年以上続く古格が備わっており、見る者を圧倒する。
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現代の建築にあえて古格を取り入れ、落ち着いた空間を演出する。
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格式高い茶室には、時代を経た古格のある掛け軸がふさわしい。
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