膨れ顔
ふくれがお
名詞
標準
文例 · 用例
そして、家の中にぶっ坐って、膨れ顔している城太郎に向い、「城太さん、おまえはもう、先刻お支度をしていたからそれでいいんでしょ。
— 風の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
」「いけないよ、活動だなんて――」と私はふくれ顔でさへぎつた。
— 牧野信一 『熱い風』 青空文庫
」 私は憤りつぽい少年で、つまらぬことに直ぐと肚を立てゝ、ふくれ顔を保つのが悪い癖だつたのだ。
— 牧野信一 『その村を憶ひて』 青空文庫
いざ他人を慰めるやうなことを云ふ段になると、飛んでもない大きなことを――でもまア好いツてさ、愚痴やふくれ顔よりは!
— 牧野信一 『雪景色』 青空文庫
限りないその傷に、無言の影がふくれ顔をした。
— 夢の総量は空気であった 『ふるさとに寄する讃歌』 青空文庫
彼は隅に引込んでふくれ顔をした。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
横目でボンボンの方をにらみながら、やはりふくれ顔をしていた。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
「オヤ」 秀吉は、妻のふくれ顔を、仰山そうに、のぞきこんで、「泣いておるのか。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫