世間の口
せけんのくち
表現名詞
標準
what people say
文例 · 用例
テキサス州の移民米作ということが頻りに世間の口に唱えられていました」 本性のものかそれとも変質的のものか判らない農村改革に、失敗した父は、もうこのとき伝来の資財も殆ど使い崩していて、捨てゝ置いても一度はこの辺で家産の整理をしなければならない羽目に向っていた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
自分などはいてもいないでも別に差支えはないのであるが、仏事をよそにして出歩いたりすると、世間の口がうるさい。
— 岡本綺堂 『西瓜』 青空文庫
道徳の方からは、「貞女両夫に見えず」なぞと睨み付けられているし、習慣の方からは世間の口端という奴が「女にあれがあってはねえ」と冷たい眼で見詰められております。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
判事気色打ち解けて書記を顧み、それ御覧世間の口は不実なものだ、被告も正直過ぎて人に悪まれると見えると言い、更に被告に向い汝はいまだ死犬のために祈祷せぬらしいからわれらと一緒に始めようじゃないかと言ったとある。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
こう思えば差し当って六三郎の身の上に何のわずらいもないのであるが、彼の最も恐れているのは広い世間の口と眼とであった。
— 岡本綺堂 『心中浪華の春雨』 青空文庫
うるさい世間の口を避けるために、江戸へ修業に行くのも確かにいい。
— 岡本綺堂 『心中浪華の春雨』 青空文庫
おれもあの妙ちきりんな白封の手紙を見たときゃ、ちっとぞっとしたが、あれこそは九郎兵衛が世間の口にけち九といわれているとんだ大ネタさ。
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
もう一歩すゝんで寧そ隠居してしまえば、殆ど何をしても自由なのですが、家督相続の子供がまだ幼少であるので、もう少し成長するのを待って隠居するという下心であったらしく、先ずそれまでは小普請に這入って、やかましい世間の口を塞ぐ積りで、自分から進んで無役のお仲間入りをしたのでしょう。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
作例 · 標準
世間の口は止められない。
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彼は世間の口を気にするのにうんざりしていた。
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彼女の行動は、世間の口への恐れに影響されていた。
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