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末の世

すえのよ
表現名詞
1
標準
coming ages
文例 · 用例
その往昔のこのお角という女の童も、うつそみの世にはいのちを阻まれる節があり末の世を頼みに、そのいのちをせめて非情の草木に向けて生い移した不幸な女性群の一人ではなかったのでしょうか。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
六十三日間、一堂に籠つて、蒙古調伏を祈つたと云はれる宏覚禅師が、「末の世の末の末まで我国はよろづの国にすぐれたる国」と詠んだのは、その当時の国民的自覚と歓喜とを、代表したものであらう。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
友を賣り人を詐る末の世と思へば、我が爲に善知識ぞや、誠なき人を戀ひしも浮世の習と思へば少しも腹立たず』。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
夢の中でも故人が笛に心を惹かれて出て来たに違いないと思っていると、「笛竹に吹きよる風のごとならば末の世長き音に伝へなん 私はもっとほかに望んだことがあったのです」 と柏木は言うのである。
横笛 源氏物語 青空文庫
一度は誰にも来る終末の世界に臨んだ一つの態度として、端座して筆を握り自作を清書している高次郎氏の姿は、も早や文人の最も本懐とするものに似て見え、はッと一剣を浴びた思いで私はこの剣客の去りゆく姿を今は眺めるばかりだった。
横光利一 睡蓮 青空文庫
拝殿の百歩の地にて末の世は油煙をあぐる甘栗の鍋 昭和十年作者夫妻は鎌倉の海浜ホテルで最後の正月を過ごされた。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
禍の遺らむ末の世を 思ふなり潔き神国の風 けがさじと こゝろくだくか。
折口信夫 橘曙覧評伝 青空文庫
児孫の世を思へと言ふが、その末の世を思へばこそ、かうして忠告もするのだ。
折口信夫 橘曙覧評伝 青空文庫
作例 · 標準
今の私たちの行動が、末の世の人々にどのような影響を与えるかを考えるべきだ。
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平和な世界が末の世まで続くことを願って、記念碑が建立された。
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彼は自らの思想を記した書物が、末の世まで読み継がれることを信じていた。
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2
標準
degenerate world
作例 · 標準
「こんな理不尽なことがまかり通るとは、正に末の世だな」と隠居した老人が嘆いた。
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道徳が廃れ、混沌とした現代社会の様子を、彼は末の世の兆候だと捉えた。
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末の世を救うべく現れるという救世主の伝説を、人々は切実に信じていた。
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