開音
かいおん
名詞
標準
long "o" vowel arising from combination of the "a" and "u" sounds
文例 · 用例
他の一つについては右の-i-e-oに近い音であることは一致しているが、あるいはこれに近い開音(それよりも口の開きを大きくして発する音)-I-ε-iまたは-は英語にあるような中舌母音)、オ段は-oに対して中舌母音〔o:〕であろうかという仮定説を立てたが、まだ確定した説ではない。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
この開音のoの長音をと変じたのである(開音のoは英語のallにおけるような音で、音声記号では〔※〕。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
そうして当時はこれを開音とし(一)(二)の種類のものを合音として、おのおの別の音として取扱ったのである(室町時代の末には多少両者の発音を混同するものがあったかも知れないが)。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
(二) ア段音とウ音とが合体して出来たoの長音は開音が開口の度を減じて〔o_〕と同音になったのである(かようにして、江戸初期から、開合の仮名遣が問題となるにいたった)。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
(自注、此園、露国帝政時代、彼国将軍寳爾和徳所築、当時将校貴女、毎夕競集、開音楽舞踏会於園中、今無復当年盛観也)哈爾賓客中、呈古澤幸吉先生先生白髪未云還。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
アケビと※ 人皇五十九代|宇多天皇の御宇、それは今から一一〇五年の昔|寛平四年(892)に僧|昌住の作った我国開闢以来最初の辞書『新撰字鏡』に「※、開音山女也阿介比又波太豆」と書いてある。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
おもえばおふたりが御えんぐみをあそばしてから、ことしで足かけ六ねんと申すみじかいおんちぎりでござります。
— 谷崎潤一郎 『盲目物語』 青空文庫