教外別伝
きょうげべつでん
名詞
標準
Buddhist revelation through intuitive discernment
文例 · 用例
正に毒草を変じて薬となし、糞土を烹て醍醐をなす底の怪手腕と称すべしで、謡曲の教外別伝の極地、声色の境界を超越した、玄中の玄曲を識得した英霊漢というべしである。
— 夢野久作 『謡曲黒白談』 青空文庫
然しこれも嘉納流の教外別伝さ」「遊佐の証書といふのはどうして知つたのだ」「それは知らん。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
禅宗は不立文字教外別伝を標榜し、坐禅と公案とを特に重んずる。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
従ってまた彼は教外別伝の標榜をも斥ける。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
教外別伝を説くものの主張はこうである、釈迦は一代の教法を宣説するほかに、さらに拈華瞬目のとき破顔微笑した摩訶迦葉に正法眼蔵涅槃妙心を正伝した、それを嫡々相承したのが禅宗である。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
もし涅槃妙心が教外別伝であるならば、教は心外別伝でなくてはならないであろう。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
また直指人心見性成仏、教外別伝不立文字等の標榜によって禅宗を立てんとするものを排する論議中にも、「近代の庸流、おろかにして古風をしらず、先仏の伝受なきやから、あやまりていはく、仏法のなかに五宗の門風ありといふ。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
) と来ると、問われた者も、これは教外別伝に附すしかないであろう。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫