帯金
おびがね
名詞
標準
iron band
文例 · 用例
或紳士の拝まれたるは天鵞絨の洋服|裳長く着玉いて駄鳥の羽宝冠に鮮なりしに、某貴族の見られしは白|襟を召て錦の御帯金色赫奕たりしとかや。
— 幸田露伴 『風流仏』 青空文庫
身延の対岸の帯金村に四十五日を送った後に、故郷の丸畑へ帰ったのが寛政十二年十二月末で、上人の齢はその時八十三歳であった。
— 胆吹の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
玄関を入ると広いホールで、帯金のついた大きな木箱やナップ・ザックのようなものが壁際にごたごたと積みあげられ、小型寝台やキャンヴァス・ベッドがたくさん置いてある。
— 久生十蘭 『だいこん』 青空文庫
「先約がありますから、十分ぐらいでよろしければ」 ホールへ行くと、帯金のついた木箱に腰をかけていた二十人ばかりのスマートなひとが、一斉にサッと立ちあがった。
— 久生十蘭 『だいこん』 青空文庫
道具といっても極めて粗末なもので、切出しの小刀とか、鋼の帯金を研いで作った鑿位のものであるが、生れ付凝り性の上に、半年の間退屈まぎれに毎日朝から晩までこつこつ刻んでいたので、一廉の彫刻家になってしまったのである。
— 中谷宇吉郎 『由布院行』 青空文庫
」 と官船の上では、騒ぎ立った銀帯金剣、それに紫の短い陣羽織を着た宮廷武官の面々が、二十余名、一せいに、勅使旗の下へ走り出て来て、ののしッた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
作例 · 標準
例句