ほら貝
ほらがい異読 ホラがい・ホラガイ
名詞多音語
標準
conch (esp. Charonia tritonis)
文例 · 用例
大和大峰いりのほら貝は聞えないが、町から野、野から山へと、秋草をわたり、落葉松の枯木をからんで、涼しくなる鈴の音は、往さ来さの白衣の菅笠や金剛杖に伴って、いかに富士登山を、絵巻物に仕立てることであろうか。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
太陽は無限に遠く光線のさしてくるところに ぼうぼうといふほら貝が鳴る。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
さうしてほら貝みたいな瞳だまをひらきまつ青な顏をしてかうばうたる海や陸地をながめてゐるのさ。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
もと吉野山参りの先達をなんべんもやった亀菊さんは、ひさしぶりに鳴らしてやろうというので、宝蔵倉からほら貝をとり出してきました。
— 新美南吉 『和太郎さんと牛』 青空文庫
しかしひとふきふいてみて、おどろいたことにもうそのほら貝は、しゅうしゅうという音をたてるばかりで、鳴りませんでした。
— 新美南吉 『和太郎さんと牛』 青空文庫
「こりゃ、ひびがはいっただかや」と亀菊さんはいいましたが、息子の亀徳さんがふいたら、そのほら貝はよい音で鳴ったのです。
— 新美南吉 『和太郎さんと牛』 青空文庫
かねやたいこはたたかれ、ほら貝もふかれました。
— 新美南吉 『和太郎さんと牛』 青空文庫
もうだいぶんくたびれていて、ほら貝やラッパはもう鳴りませんでした。
— 新美南吉 『和太郎さんと牛』 青空文庫
作例 · 標準
部族の長老が、儀式の開始を告げるために、巨大なほら貝を吹き鳴らした。
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海岸で珍しい形をしたほら貝を見つけ、記念に持ち帰ることにした。
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遠い昔、灯台守は、霧深い日に船の安全のためにほら貝を吹いたという話を聞いた。
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