長夜
ちょうや異読 じょうや・ながよ
名詞副詞
標準
long night
文例 · 用例
これもまた北極の長夜に見たる、侘しき極光の幻燈なるべし。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
床の間を見ると贋物の不折の軸が懸かつて居る、その五言の漢詩の結句が「枕を拂つて長夜に憐む」といふのであつたのは偶然である。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
」 と納戸へ入って、戸棚から持出した風呂敷包が、その錦絵で、国貞の画が二百余枚、虫干の時、雛祭、秋の長夜のおりおりごとに、馴染の姉様三千で、下谷の伊達者、深川の婀娜者が沢山いる。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
二千余年の長夜の暗漸やく明けて、この国に新らしき生命の光もゆるや、彼も亦単身|孤塁、吟杖を揮つて赤門校裡の書窓より新声を絶叫したるの一人なりき。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
天下を挙て物質的文明の輸入に狂奔せしめ、すべての主観的思想は、旧きは混沌の中に長夜の眠を貪り、新らしきは春草未だ萌え出るに及ばずして、モーゼなきイスラヱル人は荒原の中にさすらひて、静に運命の一転するを俟てり。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
が、焼麩と小菜の汁で膳が済むと、最う行燈を片寄せて、小女が、堅い、冷い寝床を取つて了つたので、此からの長夜を、いとゞ侘しい。
— 泉鏡花 『貴婦人』 青空文庫
源氏はうるさかった砧の音を思い出してもその夜が恋しくて、「八月九月|正長夜、千声万声無止時」と歌っていた。
— 夕顔 『源氏物語』 青空文庫
平生は苦しくばかり思われる秋の長夜もすぐ明けていく気がした。
— 明石 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
戦いの終結を待つ長夜は、希望と不安で満ちていた。
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故郷を離れて初めて迎えた長夜、孤独感に襲われた。
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眠れない長夜、星空を眺めながら、過ぎ去った日々を思い出していた。
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標準
all night
作例 · 標準
昨夜は、激しい嵐の音で長夜を過ごした。
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彼女は、失恋の悲しみで長夜泣き続けた。
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試験勉強のため、徹夜とはいかないまでも、長夜机に向かっていた。
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