盗み出す
ぬすみだす
動詞-五段-サ行
標準
to steal (from a person)
文例 · 用例
五 ホームス牧師は、なほウルターは、ひどい病後の、よろ/\したからだをもかまはず、アデンの町へよろけ入つて、ドイツ人の倉庫から例の時計仕かけの爆発薬をすつかり盗み出すと一しよに家族たちを都合のいゝ或場所へつれて来ました。
— 鈴木三重吉 『勇士ウ※ルター(実話)』 青空文庫
女は豊雄を追って往って、「君|公庁に召され給うと聞きしより、かねて憐をかけつる隣の翁をかたらい、頓に野らなる宿のさまをこしらえ、我を捕んずときに鳴神響かせしは、まろやが計較りつるなり」と云い、神宝のことに関しては、「何とて女の盗み出すべき、前の夫の良らぬ心にてこそあれ」と云った。
— 雷峯怪蹟 『蛇性の婬』 青空文庫
初めからおていを狙っていたものならば格別、万一この混雑にまぎれて衣裳でも何でも手あたり次第に盗み出すつもりで、庭口からひそかに忍び込んだ人間が、偶然そこにいる美しい少女を見つけて、ふとした出来心で彼女を拐引して行ったものとすると、その探索は面倒である。
— 少年少女の死 『半七捕物帳』 青空文庫
それも犯行を自白しなかったばかりでなく、何がゆえにかような品を盗み出すにいたったか、石のごとくに無言でありました。
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
盗み出す品に事を欠いて、因縁つきの思い雛に手をかけやがったから、かわいそうにお姫さまたちが泣きの涙で雲がくれあそばしたんだ。
— 因縁の女夫雛 『右門捕物帖』 青空文庫
「一体どうやって盗み出すのですか?
— 大阪圭吉 『とむらい機関車』 青空文庫
ただマッチの棒の頭を噛んで死んだ婦人の屍体の問題だが、これも今日のうちに盗み出す手筈になっているから、これさえ処分してしまえば、後は何にも残っていない」「それならよいが……だが日本人はマッチの棒の使い方を感付きやしなかったかナ」「それは……」と「右足のない梟」はちょっと言葉を切ったが「まず大丈夫だ。
— 海野十三 『流線間諜』 青空文庫
誠に仏国革命政府の眼をくらまして、貴族を盗み出す以上に冒険な仕事であるがせめて地下鉄・サムの「新弟子」位の腕にあやかりたいと思ってはみても、いや、それはやっぱり強欲というもの。
— 小酒井不木 『「二銭銅貨」を読む』 青空文庫
作例 · 標準
彼は美術館から高価な絵画を盗み出した。
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重要な書類を金庫から盗み出すことに成功した。
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泥棒は深夜に家へ忍び込み、現金と宝石を盗み出した。
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