部屋飾り
へやかざり
名詞
標準
文例 · 用例
チチコフがこの奇妙きてれつな部屋飾りを眺めまわしている間に、横側の扉があいて、さっき庭で逢った家政婦が入って来た。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
「ああ――」 これは主人の鴨下ドクトルの自慢の飾りでもあろうか、一世紀ほど前の中欧ドイツの名画によく見るような地味な、それでいてどことなく官能的な部屋飾りだ。
— 海野十三 『蠅男』 青空文庫
――この壁掛図が、部屋飾りのために掛けてあるのでもなく、また偶然そこにあったというのでもないことは極めて明瞭だった。
— 海野十三 『流線間諜』 青空文庫
至って殺風景な部屋で、なんの部屋飾りもなく、年々の大福帳と、大倉式の古風な金庫が一つあるだけでございます」「ハバカリは、どうしていたえ?
— その二 密室大犯罪 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
「わたしたちのただ一つの部屋飾りは、体操用具なのよ」と、彼女は涙ぐみながらも無理に笑顔をつくって、いった。
— DAS SCHLOSS 『城』 青空文庫