雲脚
くもあし異読 うんきゃく
名詞多音語
標準
cloud movements
文例 · 用例
何、脱げば可さゝうなものだけれど、屋根一つ遠くに見えず、枝さす立樹もなし、あの大空から、遮るものは唯麦藁一|重で、赫と照つては急に曇る……何うも雲脚が気に入らない。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
小糠雨猶止まねど雲脚しきりに断れて西の方の空いよ/\明るく、朝風涼しく吹きて心地よきこと云ふばかり無し。
— 幸田露伴 『鼠頭魚釣り』 青空文庫
私たちは七丁目の終點から乘つて赤坂の方へ歸つて來た……あの間の電車は然して込合ふ程では無いのに、空怪しく雲脚が低く下つて、今にも一降來さうだつたので、人通りが慌しく、一町場二町場、近處へ用たしの分も便つたらしい、停留場毎に乘人の數が多かつた。
— 泉鏡太郎 『人魚の祠』 青空文庫
直ぐ足下から拡がる大傾斜の彼方、鉛色の海を掠めて西へ逃げる雲脚の速さ。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
密雲脚下を封して眺望なし。
— 大町桂月 『春の筑波山』 青空文庫
29日脚、雨脚、雲脚といふ。
— 北原白秋 『香ひの狩猟者』 青空文庫
ちと生ぬるい南風が出て空は追々怪しい雲脚となったが、木の間から見渡される角間新田の白壁には、未だ鮮かな日が当って居るので、唱歌など謡いつつスタスタと登って行った。
— 島木赤彦 『女子霧ヶ峰登山記』 青空文庫
風のよく吹く秋で、雲脚が早くて毎日よく落葉がお互ひの庭に溜つていつた。
— 林芙美子 『柿の実』 青空文庫
作例 · 標準
空を見上げると、雲脚が速く流れていた。
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雲脚の速さから、強い風が吹いていることが分かった。
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夕暮れ時、雲脚は西へと急いでいた。
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標準
overhanging clouds
作例 · 標準
山の向こうから、重そうな雲脚が迫っていた。
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その日、空には厚い雲脚が低く垂れ込めていた。
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雲脚が街を覆い、突然の雨が降り出した。
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