泯滅
泯滅
名詞
標準
文例 · 用例
百年 当に成る有るべし、泯滅 寧ぞ欽むに足らんや。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
永楽亭楡木川の崩を記する、鬼母の一剣を受くとなし、又|野史を引いて、永楽帝|楡木川に至る、野獣の突至するに遇い、之を搏す、攫されてたゞ半躯を剰すのみ、※して而して匠を殺す、其迹を泯滅する所以なりと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
後漢書の作者たる范曄は支那史家中、最も能文なる者の一なれば、其の刪潤の方法、極めて巧妙にして、引書の痕跡を泯滅し、殆ど鉤稽窮搜に縁なきの恨あるも、左の數條は明らかに其馬脚を露はせる者と謂ふべし。
— 内藤湖南 『卑彌呼考』 青空文庫
人の世短かき生の旅やどりに踏みゆく途ぞ荒野の草身を刺し、誘惑ここに棲めば、あぢきなくも泯滅の犧牲とも知らで迷ひいるか。
— 蒲原有明 『獨絃哀歌』 青空文庫