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悄沈

悄沈
名詞
1
標準
文例 · 用例
」と全く意気悄沈して、六号活字ほどの小さい声で言って、立ち上り、「いくら?
太宰治 禁酒の心 青空文庫
肉体の悄沈などはどこかへ押し遣られてしまった。
岡本かの子 雛妓 青空文庫
軍事に於ても外交に於ても、学術に於ても、総ての実力に於て、日本は到底所謂列強の敵に非ずと、他も云へば、自己も亦た然かあらんかと思ひ、日本国及び日本人は世界の大舞台に於て、常に意気悄沈の態度、逡巡躊躇の行動を取りつゝ来りしも、一朝已むに止まれず清国に向つて戦端を開くや、日本は不思議にも勝てり。
押川春浪 警戒すべき日本 青空文庫
捕物はじまってここに十六番、かつて見ないほどにも意気|悄沈のもようでしたから、おこり上戸、おしゃべり上戸とともにいたって泣き上戸の伝六が、おろおろと手放しで始めました。
七化け役者 右門捕物帖 青空文庫
父   (まったく悄沈として腰をかけたまま)のたれ死するには家は要らんからのう……(独言のごとく)俺やってこの家に足踏ができる義理ではないんやけど、年が寄って弱ってくると、故郷の方へ自然と足が向いてな。
菊池寛 父帰る 青空文庫
こんな言葉を聞かされて、アカーキイ・アカーキエウィッチはすっかり意気悄沈して表へ出た。
ニコライ・ゴーゴリ 外套 青空文庫
ここでアカーキイ・アカーキエウィッチは、どうしても外套を新調せずには済まされない羽目になったと悟って、すっかり意気悄沈してしまった。
ニコライ・ゴーゴリ 外套 青空文庫
ところが、魚戸は、意気悄沈、今にも泣き出しそうな顔をしていた。
海野十三 宇宙尖兵 青空文庫