幻辞.com

霧粒

きりつぶ
名詞
1
標準
文例 · 用例
彼は暫くの間棒のやうに突つたつたまま霧粒を眺めてゐた。
北條民雄 青い焔 青空文庫
それでこの研究者は、網か糸かを使って、霧粒を捕えて、雫として採る方法を、いろいろ工夫していた。
中谷宇吉郎 霧を捕える話 青空文庫
これは霧粒を防霧林で捕えて、内陸にはいるのを防ぐのが目的であった。
中谷宇吉郎 霧を捕える話 青空文庫
霧粒を立木で捕える点では、ハワイの研究と全く同じことで、研究方法も非常に似ている。
中谷宇吉郎 霧を捕える話 青空文庫
――川波に根を洗われるためだろう、葉の茂みは絶えず(ごくかすかに)ふるえ、その白っぽい濃緑の葉は霧粒で濡れていた。
山本周五郎 葦は見ていた 青空文庫
川岸の夏草も、堤の灌木の茂みも、びっしょりと霧粒のために濡れた。
山本周五郎 葦は見ていた 青空文庫
近くへ寄ってみるとごく微小な霧粒のようなものがちりちりと舞いながら落ちてくるのが見える。
山本周五郎 蛮人 青空文庫
彼らはしかしそんな噂にはかかわろうともせず、やはり黙々として灰煙のなかに動き廻っている――乳色の濃い死灰は一日じゅう建物から溢れだし、霧粒のように草や地面を埋めながら、ちりちりと空中に舞っている。
山本周五郎 蛮人 青空文庫