隔て心
へだてごころ
名詞
標準
reserve
文例 · 用例
この人に隔て心はないがさげすむ思いをさせることがあっては宮の身分に対して済まないと院はお思いになるのであるが、隠しておしまいになることも夫人の不快がることであろうからと、半分は見せてもよいというようにお拡げになった文を、女王は横目に見ながら横たわっていた。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
宮は隔て心をお持ちになるのではないが、お言いだしになることは気の毒でかわいそうに思われておできにならないのを、夫人はそれをさえ恨めしく思っていた。
— 宿り木 『源氏物語』 青空文庫
薫が若君をぜひ見せてほしいと言っているのを聞いて、恥ずかしくは思いながら、この人に隔て心を持つようには取られたくない、無理な恋を受け入れぬと恨まれる以外のことで、この人の感情は害したくないと中の君は思い、自身では何とも返辞をせずに、乳母に抱かせた若君を御簾の外へ出して見せさせた。
— 宿り木 『源氏物語』 青空文庫
「藤中納言のお家へは始終通っておいでになると見せておいでになって、気に入った奥さんでないらしくてね、お父様のお邸に暮らしておいでになることのほうが多いということだね」 こんな話も女房相手にしてから、浮舟へ、「あなたはまだ私に隔て心を持っておいでになるのが恨めしくてなりませんよ。
— 手習 『源氏物語』 青空文庫
少しの隔て心もあなたにお持ちしておりません」 と簡単に言うのであった。
— 手習 『源氏物語』 青空文庫
それにしても、池大納言のように、頼朝を頼って都に行ったとばかり思い、宗盛卿、二位殿まで、何かと隔て心をお見せになっていたのだが、まさか、熊野でご入水とは知らなかった。
— 第十巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
作例 · 標準
何年も一緒に仕事をしているのに、彼にはどこか隔て心があるように感じる。
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彼女はお酒が入ると隔て心がなくなり、誰とでも気さくに話すようになる。
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親友だと思っていた相手から敬語を使われ、急に隔て心を感じて寂しくなった。
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