長風
ちょうふう
名詞
標準
文例 · 用例
――西山が馬鹿に社長風を吹かして威張るのを、「毎日」の記者共が、皆蔭で惡く云つて居乍ら、面と向つてはペコペコ頭を下げる。
— 石川啄木 『菊池君』 青空文庫
――西山が馬鹿に社長風を吹かして威張るのを、「毎日」の記者共が、皆蔭で悪く云つて居乍ら、面と向つてはペコペコ頭を下げる。
— 石川啄木 『菊池君』 青空文庫
近きは三本木野、世に名だゝる牧場とて、萬馬秋肥えて、千里の長風に嘶く。
— 大町桂月 『十和田湖』 青空文庫
月曜の上に、立会いが二人きりというので、勇敢な曹長風のガーガー好人物が、俺は進行係なんじゃが、出て来た、と来る。
— 一九四四年(昭和十九年) 『日記』 青空文庫
コルシカの伝統というもので、族長風で、ナポレオンはあんなに愚兄愚弟及び愚妹をひき立てた。
— 一九四四年(昭和十九年) 『日記』 青空文庫
だが私は、最も人間性の発展、独自性、時代性、そこに生じるさまざまの軋轢、抗争の価値を理解する筈の芸術家の生活の中でも、親子の関係は人間的先輩が次代の担いてである若い人間を観るという風に行っていない場合が多く、よきにせよ、あしきにせよ、家長風なものが尾を引いていることに注意をひかれる。
— ――「父上様」をめぐって―― 『鴎外・漱石・藤村など』 青空文庫
此は形の上から見ても、一目に吉野|蔵王の御服の餅花と一つものだと知れるが「ゑみくさ」に見えた佐渡のひげこのやうに、焼くことを主眼とするものと、さうした左義長風な意味を持たぬ餅花の類との間を行くもので、両方へ別れて行つた分岐点を記念するやうに見える。
— 折口信夫 『髯籠の話』 青空文庫
『日長風暖柳青々』――幾度教へらるゝも、予遂に此の読方を記憶すること能はず。
— 木下尚江 『臨終の田中正造』 青空文庫