辛苦艱難
しんくかんなん
名詞
標準
trials and tribulations
文例 · 用例
陸路から伊万里、嬉野を抜ける山道づたいに辛苦艱難をして長崎に這入ると、すぐに仲間の抜荷買を呼集め、それからそれへと右から左に荷を捌かせて、忽ちの中に儲けた数万両を、やはり尽く為替にして大阪の三輪鶴に送り付けた。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
そうした玄洋社代表が二人、そうした辛苦艱難を経てヤッと高知市に到着すると、板垣派から非常な歓迎を受けた。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
腰を屈めての辛苦艱難も世を逃れての自由気儘も固より同じ煩悩の意馬心猿と知らぬが仏の御力を杖にたのみていろ/\と病の足もと覚束なく草鞋の緒も結びあへでいそぎ都を立ちいでぬ。
— 正岡子規 『かけはしの記』 青空文庫
何十年といふ長い年月の間、雨の日も風の日も、烈しい耕作を助けて父と辛苦艱難を共にして來た、今は薄日も漏れない暗い納屋の中に寢そべつて徒らに死を待つやうにして餘生を送つてゐる老年の運命にも、圭一郎は不愍な思ひを寄せた。
— 嘉村礒多 『崖の下』 青空文庫
いわゆる強さの形が変化するというは、克の字について前の「説文」にいえるがごとく、重荷を荷うて堪えること、すなわち辛苦艱難に堪える、耐忍の力あることをもってその強さが計られる。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
全体に到るまでには幾多の辛苦艱難を為している。
— 大隈重信 『吾人の文明運動』 青空文庫
その淵源は希臘に在るか羅馬に在るか知らぬが、とにかく近いところから論ずれば四百年を経過したものであって、その間には非常な辛苦艱難を甞めて屡々革命までも起して、そうして僅かに今日の程度まで達したのである。
— 大隈重信 『始業式に臨みて』 青空文庫
否もっと確かなことは、辛苦艱難に堪える力の根源がその滴にあると思われることであった。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
作例 · 標準
彼は若くして辛苦艱難を乗り越え、今の地位を築いた。
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人生には辛苦艱難がつきものだが、それを乗り越えることで成長できる。
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多くの辛苦艱難を経ても、彼は決して希望を捨てなかった。
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