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潮煙

しおけむり
名詞
1
標準
spray of sea water
文例 · 用例
一色の海岸にうち寄せる夕浪がやや耳に音高く響いて来て、潮煙のうちに、鎌倉の海岸線から江の島が黛のように霞んでいる。
岡本かの子 蝙蝠 青空文庫
瞻むれば一|隻の海賊船は轟然たる響諸共に、船底微塵に碎け、潮煙飛んで千尋の波底に沈み去つた、つゞいて起る大紛擾、一艘は船尾逆立ち船頭沈んで、惡魔印の海賊旗は、二度、三度、浪を叩くよと見る間に影も形も。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
一色の海岸にうち寄せる夕浪がやや耳に音高く響いて来て、潮煙のうちに、鎌倉の海岸線から江の島が黛のやうに霞んでゐる。
岡本かの子 蝙蝠 青空文庫
昔或る僧侶が幕府に獻言し、枝一本腕一本とかいふ嚴しい法度を作り、この松原を育てゝその蔭の田畑の潮煙から蒙むる損害を防いだものであるさうだ。
駿河灣一帶の風光 樹木とその葉 青空文庫
そのうちにヤット波の絶頂まで登り詰めてホットしたと思う束の間に、又もスクリュウを一シキリ空転さして、潮煙を捲立てながら、文字通り千仭の谷底へ真逆落しだ。
夢野久作 難船小僧 青空文庫
春の磯恋しき人の網洩れし小鯛かくれて潮煙しぬ 春の磯を歩いてゐると静かに寄せる波が岩の間にもまれてぱつと小さい潮煙が上がる。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
全帆、はり裂けんばかりに帆桁を鳴らし、躍りあがる潮煙は迷濛な海霧ばかり。
遊魂境 人外魔境 青空文庫
一刻一刻と風は高まり、海は白い泡をかぶって、たてがみのような潮煙を立てた。
小栗虫太郎 紅毛傾城 青空文庫
作例 · 標準
激しい荒波が岩礁に叩きつけられ、真っ白な潮煙が立ち込めている。
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冬の日本海は、地吹雪と潮煙で視界が遮られるほど過酷だ。
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断崖の上から見下ろすと、荒れ狂う波間に幻想的な潮煙が舞っていた。
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